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諺もじりに興じたら「弘法も木から落ち、猿も筆を誤った」!

 諺もじりに興じたら「弘法も木から落ち、猿も筆を誤った」!

   外国人の母国語はたいがい一種類の言語から成り立っており、日常のコミュニケーションなどもそれで十分用が足りているのだが、日本語の場合には摩訶不思議かな、「ひらがな」「カタカナ」「ローマ字」のほかに中国から伝来した「漢字」などの文字が賑やかに混在し母国語として成立しているのである。

 書面などに記述した場合「ひらがな・カタカナ」のみでも何ら問題なく意思疎通を図ることができるのだが、そこにさらに漢字が加わることによって意思疎通の密度が重厚になってくる。

 また「四字熟語」や「諺・格言」なるものが日本には古来から沢山存在しており、使い方・用い方によっては言葉のニュアンスが微妙に違ってくるから面白い。

 同じ意味合いで使われている「諺」の中に、人物の例えでいうと「弘法も筆の誤り」というのがあり、動物の例だと「猿も木から落ちる」というのがある。

 意味合いから言うとどちらも「その道に優れた者でさえも時には失敗することがある」という例えなのだが、この「猿も木から落ちる」という諺を年下や後輩に用いるならばともかく、うっかり上から目線の上司や先輩を前にして使ってしまったら大変なことになる。

 上司の性格にもよるだろうが、「不敬な輩!」「無礼千万な奴だ!」ということになり、場合によっては「降格人事」や「左遷」の憂き目にあってしまいかねないのだ。
 
  言葉には魔力があり、人の心を癒すことも、挫かせることもいともたやすく行ってしまう。「口は災いの元」と言われる所以でもあるが、言葉を発する際は良く吟味し公私違わず慎重でありたいものである。

 さて、硬くなってしまったので、ここらで気分を変えて駄洒落を一席披露。

 小生の若かりし頃に、「諺」をモジッテもて遊ぶやり方が一時的に流行ったことがあった。
 上記の場合でいくと、「弘法も筆の誤り」や「猿も木から落ちる」では面白くもなんともないので、「弘法も木から落ちる」「猿も筆の誤り」とするのである。

 すると、ぜんぜん違和感がなくピッタリと理に適っているように思えてくるから不思議なのだ。

 屁理屈で言ってしまうと、次のようになる。
 人間はもともと類人猿の時代から木登りが得意な動物でもあるし、猿の方はというと、「日光猿軍団」ではないが、調教次第では筆使いが上達することだって可能なのである。

 下手をするとその辺の連中よりは数倍も達筆になれる可能性を秘めているかもしれないのだ。

 世知辛い世の中! 時には「発想の転換」を試みることも必要だ。

 毎日、痛勤電車に揉まれ、会社では「積極果敢に業務に取り組む振り」をして机に向かっているだけでは面白くも何ともないではないか。ストレスが溜まる一方である。
 
 この世の中すべてはタイミングなのだ。諸兄もウィットに磨きをかけ、たまには職場仲間を愉快にさせてみては如何かな。

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