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「こうなったら意地でも」!

「こうなったら意地でも」!

 日本語に「意地」という言葉がある。

 辞書によるとその意味は「気立て、根性」など、本来は良い意味に使われるべきものなのだが、「意地悪、意地っ張り、意地汚い、片意地」など、頭や尻に余分な語がくっついて形容詞や動詞になったとたんに悪い意味合いになってしまうのである。

 意地と言えば、誰にでも一つや二つ思い当たる節があると思うのだが、小生にもあるのだ。

 国語が好きだったこともあって、高校入学当初から「単語力・語彙力」を高め、人よりも少しでも抜きんでてやろうと悪心を抱いていたのである。

 そこで思いついたのが「国語辞典」の通読なのである。

 当時、国語辞典は「岩波・角川・三省堂」などが主流で、この三社でシェアの殆どをカバーしていたのだが、小生のものはマイナーな「講談社」であった。 

 このマイナーな辞書を購入するきっかけとなったのは、クラスに仲良くしている友達がいて、その彼が「とても引き易くて見やすい辞書があるよ」と言って見せてくれたのだ。

 寸借してパラパラめくり使用感を確かめたのだが、やはり「見やすく、引き易く、意味も分かりやすかった」ので、一ぺんに気に入ってしまったのである。

 購入した当初は物珍しさも手伝って、暫くの間は辞書を鞄に入れて毎日家と学校を往復していたのであるが、しかしいつも辞書が「真っ新」というのがどうにも気に入らなくなり、毎日のように色のついたポールペンで辞書の説明文を線でなぞっていくようになったのである。

 気が付いたら殆どのページが赤や青の線だらけのオールカラーになって、記述内容の判別ができなくなっていたのである。

 教科書・参考書も然り、色の線引きした箇所は覚えたつもりになって一人自己満足に浸っていたのであるが、これも「若気の至り」いや「変わり者」というところだろうか。

 酷使に堪えた辞書も半世紀を過ぎた今では装丁も脱落し、ページがバラバラの状態になってしまったのだが、創意工夫でかろうじて形状を維持させ体裁を保たせている。

 「こうなったら意地でも…!」というのが偽らざる心境なのだ。

 大げさではあるが、半世紀以上も人生を共にしてきたこの辞書は小生にとって片時も手放せない伴侶であり、「座右の書」としてもこの期に及んでますます愛着が増し加わってきている次第である。
  

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